短編集「せめて、＿」 【概要】 byuOによる楽曲「金木犀」「深海」に基づき書き下ろされた短編２篇を各楽曲の歌詞とともに収録。 仕様　A6・82ページ 著者　瀬那 楽曲　byuO 発行　冥界書房 組版・デザイン　瀬那 イラスト　温子 印刷所　STAR BOOKS 【収録作品】 1 金木犀 ——嗅ぐとすぐにそれと分かるのに、それなのにどうしてまたすぐに忘れてしまうのだろう。 何かを手に入れることは、いつか失くしてしまうかもしれないということ。 愛や温もりを知ることは、それをいつか忘れるかもしれないこと。 印象的な香りを持ちながらも、儚い花である金木犀と鋭利でありながら脆い心。 金木犀の季節が来るたびに思い出す、今はもうここにない穏やかな日々。 2 深海 ——同じ色の絵画を見ていても、心はいつも別の場所にいる。自分の身体に傷がひとつもないことが恨めしい、とさえ思う。 同じ痛みを抱えたあなたと、分かり合えたのならどこまでも深く夢に潜って、いっそ溺れてしまいたい。 傷を分け合おうとすること、未来を選ぼうとすること、幼さゆえの全能感と無力感。 詳細な作品解説は下記リンクよりご覧ください。 https://note.com/tsukuneoishii/n/nb808921de500